日程：11/16（土）
時間：①午前の回 10:00～11:00
②午後の回 13:00～14:00
会場：川崎市多摩区寺尾台
（小田急線・読売ランド前駅or生田駅から徒歩18分）
※予約制です。お申込みは下部「お申込み方法」よりお願いします

今回の「家・暮らし見学会」は入居から5年経った住まいです。リノベーション当時築38年だった分譲マンション（専有面積82.56㎡）を、窓の断熱も含めて改修したフルリノベーション事例です。

住まい手のライフスタイルを反映したプランで、5年経った今も整理された状態を保ちながら、個性と木の艶を増した空間を体感できます。

特に既存の住まいをリノベーションする場合は、改善したい箇所が明確なことが多く、改修によってそれらが解消されたか否か、その上で住み心地がアップしているかをはっきりと感じ取ることができます。

そうした生の感想を、住まい手から直接聞くことができる機会はなかなかありません。いい点も、もっとこうしておけばよかった点もあわせて、ご自身の住まいづくりにお役立てください。

「木のリノベーション」（築38年のマンション）の見どころ

①小割りの空間が並ぶ4LDKを一つながりの大空間に刷新

家族構成も変わったことから、全ての仕上げや下地を取り除くスケルトン状態からのフルリノベーションを行いました。

基本的には夫婦二人暮らしですが、度々子どもたち家族が集まります（多い時には15人ほど集まることも）。そのため、普段はシンプルに暮らせて、集うときにはゆったりと過ごせるワンルーム状のプランとなりました。

もともとはマンションによくある南北に細長い住戸で、小割りの個室に区切られて風通しが悪い状態でしたが、ワンルーム状にしたことで風通しがよくなり、住まいの中央まで明るい空間となりました。

②回遊動線

畳間の寝室も、昼間は通路上のフリースペースになります。障子と引き戸で区切ると個室化できる仕組みです。住戸中央の収納と洗面スペースを中心にLDKと寝室、水まわり、玄関をぐるっと回遊できるため、寝室を通らなくても玄関やLDKへ行くことができます。

③物の住所が決まっている収納計画

物の露出が少ないすっきりとした暮らしは、住まい手のこだわりの一つです。造作収納は基本的に扉付で、しまう場所や物の量を想定してつくりました。マンションの梁型との納まりや住まい手の身長を考慮した吊戸棚など、必要十分な収納計画となっています。

④木の香りとぬくもりを感じられる仕上げ

床は無垢の杉板で、リビングの壁にも同材を張り上げました。鉄筋コンクリート造のマンションでありながら、室内は無垢材に包まれています。浸透性の木蝋ワックス仕上げなので、肌触りも優しく杉板の柔らかな質感をたのしめます。

キッチンの造作カウンターは国産の無垢杉板を重ね合わせた合板パネルです。重ね合わせた木の断面が現れる小口をそのまま仕上げとして使える素材で、意匠的にもたのしめます。

⑤「思い出のキズ」を残す

リノベーションの醍醐味は、思い出を残しながら快適な住まいへ生まれ変わること。こちらの住まいでも、解体時にあえて残した古傷があります。さぁ、どこでしょう！当日会場で。