相模原市南区大野台
大人家族の戸建てリノベーション
- 家族構成:夫婦+子供2人
- 一世帯
- 平坦地
所在地:相模原市南区大野台 竣工:2020年1月 構造:木造2階建・築42年 延床面積:87.41㎡
設計のポイント
大人がほどよい距離感で過ごせる工夫
築42年木造2階建延床面積約26坪の家をスケルトンリノベーションしました。耐震、温熱環境はインスペクションを行って計画をしました。そして、ご夫妻と成人した子供2人、時折訪問されるお母さんの5人が夏涼しく、冬暖かく暮らせる家になっています。
3つの課題を中心に考えました。まずは、室内寒暖差の解消です。断熱改修して気密も確保、全ての窓は交換して温熱性能の向上を図りました。さらに、小屋裏にエアコンを設置してダクトで家中を冷暖房しています。あのエアコンの不快な風はここにはありません。
他の2点は、暮らし方への提案です。家族がそれぞれに自分の居場所と収納も手元に希望されました。空間を最大限に使用して、収納を設けたり、共通の収納・造作家具も通路スペースに設けています。小さなアテックルーム的二部屋は、勾配天井で古い梁を表して元の風景を残しました。3点目が、少しでも空間を広くする工夫を10㎡ほどの増築と造作家具でしています。1階LDKの中心に、高さを2mに抑えた間仕切り兼収納BOXを配置。天井との間に空隙を作りながら各空間を緩やかにエリア分けし、同時に回遊同線を生んでいます。
この間仕切り収納BOXがワンルーム状のLDKで程よく視線を遮るので、家族が空間を共有しながらそれぞれの居場所を見つけることができます。さらに、LDKに続く畳の床は引戸でお母さんの個室に早変わりもします。