セカンドライフを見据えたご夫婦のためのリノベーションです。木造２階建てを１棟まるごと改修するのではなく、主室である１階に重点をしぼって間取りの変更と断熱改修を施しました。

築20年の家は旗竿敷地の奥にあり、南には隣家が、西には雑木林が迫る立地環境です。そのため、アプローチのある東からの陽光と、隣家からの視線を遮りつつ日中の光を少しでも採り入れることが求められました。

建物東角にある玄関上部はもともと吹き抜けていましたので、吹き抜け上部窓からの光はそのままに、ガラス床を張って１階暖気が上階へ逃げないように温熱環境にも配慮しています。

あわせて、夫婦二人のゆったりとした暮らしが叶うように、小割の間取りをワンルーム状のＬＤＫに。床、壁に断熱材を付加し、断熱・気密を確保できるサッシに交換。室内壁には針葉樹合板を多用し、木質感を楽しめるのと同時に、あえて上部を抜いた木パネルが空間を軽やかにゾーニングしながら空気の循環を促す仕組みになっています。これからの毎日、広々とした空間で、冬あたたかく夏すずしい時間を過ごせます。

※高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業認定